2013年5月20日月曜日

続従軍慰安婦問題 もしかしたら問題はこういうことではないか?

前回の続きであるが、ふとひらめいたことがある。

橋下市長の従軍慰安婦発言で各国が異常に反応していることに対して、私が気になった個所を朝日デジタル全文から抜粋した。



Q 意に反してであっても、良しとはしないが、必要ではあったということか。

 橋下氏 意に反してか意に即してかは別で、慰安婦制度っていうものは、必要だったということです。それが意に反するかどうかにかかわらず。軍を維持するとか軍の規律を維持するためにはそういうことがその当時は必要だったんでしょうね。
 Q 今は違うということでよいか。

 橋下氏 今はそりゃ認められないでしょ。でも、慰安婦制度じゃなくても、風俗業っていうものは必要だと思いますよ、それは。

 だから僕はあの、沖縄の海兵隊、普天間に行ったときに、司令官の方に、もっと風俗業を活用してほしいっていうふうに言ったんです。そしたら司令官はもう凍り付いたように苦笑いになってしまって。

 米軍ではオフリミッツだと。禁止って言ってるもんですからね。そんな建前みたいなことを言うからおかしくなるんですよと。法律の範囲内で認められてるね、中でね。

 いわゆるそういう性的なエネルギーをある意味合法的に解消できる場所は、日本にあるわけですから、もっと真正面からそういう所を活用してもらわないと、海兵隊のあんな猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか。

 建前論じゃなくて、もっとそういう所を活用してくださいよと言ったんですけど、「いやぁそれは、行くなと通達を出しているし、これ以上この話はやめよう」と打ち切られました。

 だって風俗業はあるじゃないですか、認めてるんですから、法律の範囲で。




この風俗業という日本語であるが、日本では性的なサービス以外に、ナイトクラブなどの夜の飲食業、パチンコ、麻雀屋などかなり広い範囲で使われており、風俗業という言葉を大衆の前で言っても英語のProstitutionのような非合法な売春そのものを指すのではなく、もうすこしソフトな響きがする。

ちなみに日本の風俗業は基本的に合法的な職業である。日本では性交を除くそこまでにまで到るプロセスは合法で、最後のところだけが違法ということで、そのきわどいところを越えると違法ということになる。ただほとんどが密室で行われるため、黙って非合法なことをする業者や客がいるのも暗黙の了解のようになっている。

このような事情を含んだ「風俗業」という言葉を各国語に正確に訳すことができるのだろうか?

橋下さんが米軍の司令官に話した「風俗業の活用」というのは、英語でどのように訳されたのだろう。

もし橋下さんが「風俗業の活用」の代わりに「合法売春宿の活用」という言葉を使ったとしたらどうだったろう。

日本語ではかなりニュアンスが違うが英語ではおそらく同じ訳になるのではないか?

橋下さんが日本の風俗業を活用してほしいと言ったときに、米軍の司令官の頭には性交抜きの合法なセックスプレイが頭に浮かんだとは思えない。海兵隊の猛者に寸止めで押えておけというのは、それこそ無理な話だ。

もし橋下さんが、性交も含んだ風俗業として司令官に言ったのであればそれは日本の法律違反で、法律家が法律を知らないということになる。

韓国でも風俗業の訳は、おそらく売春かそれと同等の言葉になると思う。つまり各国の異常な反応の正体は、橋下さんの戦時における歴史観というより、今でも彼が職業としての売春(身売りでない自由意思による)を容認しているということではないかと思える。

余談であるが、不思議なことに先進国ではオーストラリアだけは売春が合法で、株式を上場している売春宿がある。(もちろん業者に対してライセンス発行のための厳しい条件がありますが。)

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