橋下大阪市長の従軍慰安婦発言が波紋を呼んでいる。
5月14日の記者団との一問一答を毎日新聞のウェブサイトで読んだ。
彼の主張をまとめると、従軍慰安制度は第2次世界大戦中は日本軍だけでなく、各国の軍が活用していた。当時はそれが必要であった。
第2次世界大戦から後も、たとえば朝鮮戦争、ベトナム戦争で米軍は活用していたが、現在の規準でいうとそういう制度は許されるものではない。
問題は、軍や政府が国を挙げて慰安婦を暴行脅迫拉致をしたかということであるが、日本国や軍が組織ぐるみで従軍慰安婦制度を作ったという証拠はない。
つまり従軍慰安婦制度は、第2次世界大戦当時は、各国であたりまえの制度であり、日本だけがそのことを現在の規準でどうのこうの言われることに納得いかないということであろう。
ここでわたしが思うことを書いてみる。
彼は弁護士なので、発言そのものは理が立っており、意見を精査するとそんなにおかしいことは言っていないと思う。
たとえばこの発言を飲み屋で橋下さんと飲みながら顔をつきあわせて聞いていたら、なんとなくみんなうなづいて聞いていると思う。
ところが、いったん活字になり、それをサマライズしたりダイジェストしたり、ニュースで短く報道するとなると、そのSummaryは、「橋下市長は従軍慰安婦肯定論者」となるのではないか。
彼は報道機関が正しく彼の意見を伝えなかったと言っているが、彼の発言の全文をしっかりと読む人は少ないだろう。では、彼自身が彼の意見をサマライズするとどうなるのか?
彼はさらに以下の趣旨の発言もしている。
従軍慰安婦制度は現在では認めらないが、だが、たとえばその代わりに現在は風俗業というのがあり、それは合法なので現在では風俗を活用するべできであると。
この意見を聞いた人たちは、要するに橋下さんの発言は、一般論というよりも彼の性癖から出ている発言であり、おそらく彼は故ケネディー大統領のように人一倍性欲が旺盛で、彼自身が己の性欲をコントロールするのが難しいタイプで、たとえば妻とだけ性交渉するというのは難しく、それゆえ自分自身への弁解もあって風俗を肯定していると受ける人もいるであろう。
つまり一連の発言は、彼の性癖の言い訳であり、現在の男性は妻一人で我慢するのが当たり前で、風俗へ通う男性はある意味で情けない男性であると思う人が多いのではないか。
橋下さんの失敗は、すべての男性が彼と同じような性癖を持ち、女性もそのやむを得ない男性の事情を理解すべきであると言ってしまったことにあると思う。
特に韓国の大統領は女性であることから、彼女はもしかしたら橋下さんを助平で下品なリーダーと思ってしまった可能性がある。
女性リーダーの理想の男性は、おそらく故サッチャー元首相の夫のような男性ではないか。
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